今朝、ある音声アプリの番組で話していたことがとても心に残りました
Tokyo midtown presents "The life style MUSEUM"
ピーターバラカンさんのお気に入りの番組です。
ゲストはナマケモノ倶楽部
辻 信一先生のお話。
この先生の話はすっと自分に納得させてくれる内容で
共感するところが多く感じました
わからないことに耐える能力。
今の現代の生きづらさはここが鍵となっている。
タイパという言葉が使われ、
時間をいかに使わずに回答を出すのかが有能とされていること。
答えをさっと出したい、どんどん先に行きたい人が多い
問いを出しているように見えても
それを言いたいから出している問いが多い
誰かの出した答えを自分のものにしているだけ
“ネガティブケイパビリティ”
どう訳すのか
辻先生は
こう答えていました
‘無駄なことに、役に立たないことに付き合う能力’
聞く力、待つ力
Passive 受身的能力を持つこと。
取りに行くのではなく、受け止める能力
聞くのが不得意な人が多いと言われている
確かに、これまで自分が学んだ学校の教育からは
早く回答を出すこと。
悩む時間、あれこれ考える時間が無駄とされ
テクノロジーを使って、時間を短縮すること
時間が限られていて、無駄にしないという思考。
ここ4、5年でようやく待つことにも慣れてきて
その時間も大切に思うようになってきました
問いを育てるのが人間であって
テクノロジーを使いこなし、
時間にゆとりを持てるという体験が少ない
結局、数々の問題がひきおこされて
テクノロジーが発展すれば、時間がゆとりが生まれると考えていたはずが
ゆっくりと人を待つことや無駄な時間を大切にするという人は少ない。
問題処理が得意なテクノロジーをどう使うのか。
自分にとって必要な使い方を考えてみたい。
人間=human beingという言葉は
今、現在 Human doing になっている
するためじゃなくて、いるために生まれてきたんじゃない?
人間は問いを持つということ、それができるのが人間。
いつからか何か生産性を求めて、
ものすごいスピードで競争し戦ってるのだろう。
最後にとても素敵なストーリーを聴きました
“ハチドリの一雫”
南米の先住民からの言い伝えです。
森が燃えていました、動物が我さきに逃げていきます
ハチドリが口バチの端に水を雫をすくっては
一生懸命、木にかけていきます
動物たちが、笑い物にしました
ハチドリよ、お前はそんな無駄なことをして、何しているんだ
ハチドリは答えます、
“私は、私にできることをしているだけです”
この話がぐっと染み込んでくるように
『そうだよね』って私に勇気をくれたようでした。
私のしている手編機でのニット製作。
これは一見、手間のかかる仕事、無駄に思われる仕事、
生産性のない仕事と思われることをしていて
時々、ふと考えることがあります。
1着を作ることに時間をかけ、糸を巻き直したり、
サンプルを何回も作り直したり、手で機械を動かし、
手作業の糸始末まで、ひとりでやっている。
これでいいのかなと。
でも、”私にできることをしている”
そう思えたら、また楽しく今日も手編機を動かして作ることに
意味を感じられました
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